このブログのデザインを変えてみました。
馴染みのある方は、あれ?違うサイト?って思うかもしれません。
なぜ変更したかというと、10年近く前のテーマだったので、色々とエラーとかでてきまして・・・、流石に不具合が多すぎて変更した次第です。
ワタシ自身も慣れていないので、これから使っていくうちに変更箇所があるかもしれませんが、引き続きご贔屓にお願いいたします。
さて、昨今の物価高の影響でいろいろなものが値上げになってますよね?
庶民は生活するのも苦しいのに・・・
でも革靴って嗜好品の部類に入るから、なくても困らない。
高いなら安い革靴変えば?ってなります。
正にその通り。
でもまぁ、同じものならば安いほうがいいですよね。

オールデンもトリッカーズも、このブログで散々値上げの話を書いてきましたけど、
これって日本だから高いだけなんじゃないか
って疑いですね。
日本人が舐められてるんじゃないかって、正直そう思ってた時期もありました。


去年からこっち、この2つの記事でさんざん値上げ値上げって書いてきましたけど、値段の話しかしてこなかったなって。
じゃあ、本国では一体どういう扱いを受けてるブランドなのか。
そこはちゃんと調べたことなかったんですよね。
所有歴が長いくせに、恥ずかしい話ですが。。。
いつもは靴磨きとかメンテの話ばかりしてる当ブログですが、今回は珍しく小難しい話にお付き合いください。
日本では”高級革靴”、でも本国では?
このブログを見てくれてる人はご存知の通り、私の中でオールデンもトリッカーズも完全に高級革靴枠です。
コードバンなんて特に、20万超えが当たり前になってきてますし。
給料でポンと買える値段じゃないですよね。
でも冷静に考えると、これって日本での見え方の話であって、本国でも同じ扱いなのかは全然別問題なんですよね。
アメリカ人にとってのオールデン、イギリス人にとってのトリッカーズって、一体どういう存在なんだろうって。
ここを調べてみたら、思ってたのと違う結果が半分、思った通りの結果が半分、って感じでした。
調べて分かったこと、ズレていた部分とズレていなかった部分

まずオールデンから。
これは私の予想通りでした。
アメリカ本国でもオールデンはちゃんと高級ラインなんですよね。


以前ハワイのレザーソウルで986購入した時は、ちゃんと高級ショップの佇まいでしたからね。
クロケット&ジョーンズとかチャーチズとか、あのあたりのイギリスの名門靴と肩を並べるポジションらしいです。
日本だけが特別扱いしてたわけじゃなかった
まぁ、そうだよね
っていうのも、ワタシはアメリカに住んでいた時期がありました。
その時は、オールデンブランドの認識はありましたが、そこまで興味があるわけでもなくスルーしていた。っていうのが実際のところです。
ワタシはシカゴにいたので、正にホーウィンのお膝元ですよね。今考えればもったいない・・・工場見学でもしとけばよかったw
その時のワタシのアメリカ人への印象は、
適当、人の目を気にしない、自分が良ければそれで良し
自分さえ良ければっていうのではなく、自分の中で理解していれば人の目は気にしない。っていうのが正しいですかね。
だから結構適当なファッションを目にしました。
えっ、!っていうファッション、これで外出るの?
全く気にしていません。
車にしてもフロントガラスが割れてても気にしない、傷なんて全然アリアリでお構いなし。
この時は、大陸の人と島国の人の思考回路というか物の考え方がちがうな。って感じました。
だからこそ、オールデンの品質はそこから来てるんだろうな?って思うところなんです。
まぁ、理にかなってるというかそうなるよね?っていうか。
中国製品でもこういったことってありますよね?
見え方はいいけど使っていたら壊れたとか、ただのパクリじゃん?とか誇張しすぎとか。
求めればだめとは言わないけれど、日本に輸出するなら日本仕様にしてほしいかな?っていうのはあります。
ちょっと話にそれましたが、適当ではあるけど、オールデンはちゃんと高級革靴のポジションを確保してブランドイメージを保ってるみたいです。
オールデンのHP見ても、ショップの佇まいは高級ですもんね。
一方でトリッカーズは、ちょっと違いました。


以下は、あくまでもトリッカーズの代表作でもあるカントリーブーツに絞った話です。
トリッカーズもドレスシューズはあるので、その類とは違うことは前提で書きますね。
このブログを始めるきっかけになった靴でもあるので、思い入れは人一倍あるんですが、
イギリス本国でのトリッカーズって、元々は田舎の地主さんとか、地所を管理する人たちが履いていた実用的なカントリーブーツだったんですよね。
雨のぬかるみを歩いても平気なように頑丈に作られていて、履き心地よりも耐久性重視というか。
確かにトリッカーズカントリーブーツは、チャールズ国王も履いてますけど、庭木を扱うときの靴として履いてますよね。
その証拠に、メダリオンがついてるのは撥水を良くするためであり、飾りやデザインはあとから付いてきた。っていうことです。
また、
トリッカーズは、英国で最初に国王チャールズ3世からロイヤル・ワラント(英国王室御用達)を授与された企業の一つとなりました。この栄誉は、2024年に創業195周年を迎えた同社(1829年創業)にとって、素晴らしいタイミングです。
まぁブランド自体の発足当時からすると、すごい称号もらってますよね。
普通に考えて200年近く続いている企業ってなかなか無いです。
納得できます。
華やかな高級靴っていうより、
泥だらけの畑を歩くための頑丈な靴
っていうのが本来の立ち位置らしいですが、名門シューメーカーというのは間違いないですね。
カントリー(田舎)を冠したブーツが、いつの間にか都会の高級革靴として扱われるようになった。
また、カントリーブーツはワークブーツの部類であるがためにスーツやドレスコード用の靴ではない。
値段の高い靴=ドレスシューズは成り立ちません
値段が高い靴でもワークブーツである以上、どこまでいってもワークブーツは変わらないです。
あくまでもワークブーツなのでドレスコードでは履かないほうがいいですよね。
ジャケパンのようなカジュアルな感じであればもちろんOKです。
高級靴の路線ではないけど、歴史ある由緒正しいシューメーカー
ここはちょっと予想と違いました。
じゃあ日本の価格差の正体は何なのか
本国での立ち位置がわかったところで、次に気になったのが価格差の話です。
オールデンは本国だとカーフレザーで9〜13万円程度、コードバンだと15万円前後まで上がりますが、それでも日本に来ると跳ね上がる。
これ、実は「日本人が舐められてる」って話じゃなかったんです。
正体は関税でした。
革靴って、実は特別な関税ルールが適用されるんですよね。
個人輸入の場合、まず海外での販売価格の6割を「課税価格」として算出して、そこに30%か、1足あたり4,300円か、どちらか高いほうが関税としてかかります。さらにその(課税価格+関税)に対して消費税10%も別でかかる仕組みです。
普通の革製品にある1万円以下は免税っていうルールも、なぜか革靴には適用されないんです。
中古として個人輸入しても、新品と同じだけ税金がかかる
これを知ったときは、さすがに驚きました。
個人輸入すれば安く買えるだろうって思ってた人、ワタシも含めてですが、そう単純な話じゃないってことです。
実際、ウィスキーコードバン9901は直接サンフランシスコのオールデンから購入しました。

関税は確かにかかりました。
価格は覚えていませんが、こんなにするんだ?って思いましたね。
でも日本で買うよりは安かったです。
当時の為替レートも今とは違い、円高でしたから。
つまり日本の価格が高いのは、ブランド側が日本人を狙い撃ちしてるわけでも、代理店が抜いてるわけでもなく、制度そのものが理由だったってことなんです。
もちろん、代理店も商売なので手数料や利益は入れているので適正な価格ではあります。
しかしなんでこんな仕組みになってるのか、細かい経緯までは正直わかりませんが、少なくとも「日本だけ足元見られてる」って話ではなかった。
これだけでも、調べた甲斐がありました。
オールデンやトリッカーズブランドは歴史があります。
これだけ続いているのは理由があります。
そう考えれば、今後も継続してあり続けるブランドには違いないです。
今回調べてみて改めて思ったのは、自分がいかに「日本から見た景色」だけでブランドを判断してたかってことです。
同じ”高級革靴”って括りで見てた2つのブランドが、本国では全然違う立ち位置にいた。
これって靴に限った話じゃないですよね。
見えてる景色は、いつも自分がいる場所からの景色でしかない
50代になって、そんな当たり前のことを革靴から教えられるとは思いませんでした。
もし今、値段だけ見て「日本は高い」って感じてる人がいたら、一度その靴が本国でどう扱われてるブランドなのか、調べてみるのも面白いと思います。
見え方が、ちょっと変わるかもしれません。
次に本国で実物を見る機会があったら、値札を見比べてみたいですね。
そのときはまた記事にします。


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