「履かない時間」をデザインする | 革靴の理想的な保管環境を考える
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革靴を多く所有している人の悩みの一つとして、靴の保管場所について考えたことはあると思います。
ワタシもその一人です。
多く所有している人は、コレクションになっってる場合が大半ではないかと思います。
故に、このコレクションを鑑賞したいのも願望にあるのではないでしょうか。
よく車好きの方なんかは、ガレージで自分の車を鑑賞しながら酒を飲む。ってことはよくあります。
好きなものに包まれながら至福の時間って、男なら誰しも憧れるますよね。
ワタシも以前は靴磨きしながら酒を一杯。って感じでやってました。
今はお酒を止めていますのでこのような環境ではないですが、靴磨きしながら光ってる革靴を見て一杯っていいものです。
履かない時間=革靴を休ませている
自分の足は2本しかないですよね。
当然ながらその他の多くを所有している人は、革靴を休ませている状況です。
すなわち「履かない時間」が生まれます。
この履かない時間に関して、皆さんは玄関の下駄箱に入れていますか。それとも自分の部屋の片隅に保管していますか。
通常であれば靴は下駄箱に入れます。
ただ大事な革靴のコレクションって、下駄箱に入れておくだけではもったいないというか、味気ないですよね。
もちろん住宅事情もありますので、自分専用の趣味の部屋みたいなものがある方は一部の人ではないかと思います。
また結婚されている方なんかは、奥様とかに「外で履いたものを家の中に入れないで!」なーんて言われることもあるかもしれません。
革靴に関しての理解、いや、革靴のコレクションの理解って、中々靴好き以外の人には理解してもらえません。
あくまで革靴と言っても、外で履く履物
一般的にはこのような認識でしょう。
実際には履かない時間=休ませている時間のほうが、靴の所有期間の中では最も多い時間です。
故にこの休ませている時間で、靴の寿命にも左右すると言っても過言ではありません。
保管場所が劣悪な環境であれば、カビやレッドロットみたいな状態になることもあります。
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休ませているのに、逆に革靴にとってダメージを与えることは避けたいですよね。
ワタシも以前は、コバからのカビに悩まされていました。
よく履く靴であればこれらは回避できるのかもしれませんが、季節モノの革靴(ブーツ)なんかは、冬眠させることはあります。
履こうと思ったら、カビだらけ。。。
まぁーカビくらいなので拭けば除去こそできますが、カビが繁殖する環境での保管は、靴好きにおいては良くないですよね。
履かない時間のデザイン
履かない時間のデザインとは、ズバリ
靴への思いやりを形にすること
先にも書きましたが、革靴にとって休ませている時間のほうが断然長いです。
その休ませている時間こそ、好きな革靴と共有できる環境の構築。


Pinterestから抜粋
履く履き心地も楽しみながら、靴の所有感+視覚で楽しむ。
コードバンのシワだったり、艶だったり、エイジングの深まりだったり
これらは視覚で楽しむことができます。
多分靴好きなら、革靴を見ていても飽きないのではないでしょうか。
下駄箱に入れているだけではもったいないです。
もっと、もっと革靴自体を観察する環境、時には磨いてあげたりすると革靴は応えてくれます。
そのためには奥様も説得したり、ちょっと頑張って趣味の部屋を作ったり、
革靴が生活に馴染む空間をデザインする
ワタシの最終形はこれです。
元々私のコレクションは下駄箱に入れていません。
幸いにもワタシの環境は、自分の部屋を持っていますので、部屋の中に革靴たちを置いています。
ただこの置き場も、靴が増えると置き場所がないのが現実です。。。
もっと効率的に、もっと視覚で楽しめる環境を構築しなければならないと思いからこのブログを書いています。
“履く”と“休ませる”は、靴の両輪
いい靴ほど、いい休み場所を与えてあげたい。って思うのは靴好きなら理解できると思います。
また購入に至った経緯なんかも、それぞれの靴で思い入れがあるはずです。
初めての給料で革靴買ったとか、自分へのご褒美で高級革靴買ったとか
そんな自分にとっての大事な革靴を、玄関の扉の中にしまっておくのって、やっぱり味気ない。
せめて自分の手の届く範囲においてやることによって、自分にとっての安心感みたいなものもあるように感じます。
良い保管場所、良い保管環境を構築することで、革靴は長持ちします。
そのためには以下の条件が必要だと考えます。
1.保管場所の温度
暑すぎす寒すぎず、大体15℃〜25℃ぐらいが理想です。
とは言っても、常に監視できる状況ではないですよね。
流石に革靴のためだけに、365日空調を入れっぱなし。ってわけにはいかないのですよね。
温度、湿度計で目視できるような環境で良いと思います。
2.保管場所の湿度
ワタシは温度よりも、湿度のほうが気になります。
っていうのも、先程書きました「カビ」に悩まされていたからです。
特にコバからのカビは、結構食らってます。
カメラレンズとかでは、湿度管理できる「防湿庫」などがありますが。これだと靴を入れるために何セットも用意しなければなりません。
あまり現実的ではありませんね。
3.革靴の呼吸ができる環境
下駄箱や購入した靴の箱などは、通気や換気が不十分になります。
また革靴ということもあり、革の呼吸と考えれば締め切ったままでは、悪い空気の環境で革靴を休ませることになります。
締め切った部屋などでは、湿気も多くなったり、空気が悪くなったりしますよね。
箱物にしまっている場合は、定期的に換気して空気を入れ替える必要があります。
1,2,3を加味したら私の生活環境の場合、箱物に入れない。
という結論に至りました。
部屋の片隅に靴棚を設けて、部屋の温度、湿度管理をしつつ、革靴を鑑賞できる環境の構築。
これがベターのように感じます。


Pinterestから抜粋


Pinterestから抜粋


Pinterestから抜粋
ワタシの部屋はおしゃれな環境ではないですが、ワタシ自身のテンションが上がる環境を作っていけたらと思います。
革靴を長持ちさせるためには、
履かない時間の質を高めること
ワタシの秘密基地的な感じで、プライベートな空間が良いですね。
今年中をめどに、この [履かない時間のデザイン] 構築をしていきたいと思います。
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