カチコチになったワックスを復活させる方法
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もうそろそろ梅雨明けの時期です。
これからいよいよ夏本番ですね。
革靴を履くのは暑苦しいかもしれませんが、靴好きには関係ありません!
オールシーズン革靴は履きますので、メンテも含めて可愛がらないといけませんね。
instagramのポストに刺激されて、久しぶりに色気を出すためにワックスでも塗ろうと試みたんです。
実は私、鏡面仕上げがあまり好みではありません。
語弊があると困るのですが、光り輝くビカビカの靴は好きなんです。
ただ、ビカビカの鏡面仕上げの靴って、チョットの傷が目立ちます。
キレイにしているが故に、足元が気になりすぎるんですよね〜
足元に気を取られてどことなく集中できない自分がいたりして。
これは性格上の問題です・・・(汗)
なので、基本的にはワックスビカビカ仕様は避けています。
山羊ブラシで磨いて、ブラシ跡が目立たない程度の艶が精神衛生上自分には合っていました。
ただ靴磨きって、エスカレートしちゃうんですよね。
ついつい光らせたりして。
これはこれでキレイなんですが、やはり履いてみたら気になるものです・・・
さて本題のワックスなのですが、久しぶりに塗ろうと思ったらカチコチに固まっていました。
固まるっていうか、割れて粉々って感じです。
この粉々の状態では塗りにくいし、キレイに塗れないです。
厚塗りの原因にもなりますし、逆に凹凸を作る原因にもなります。
ワックスって、基本的にロウでできています。
従って、熱すれば溶けて液状になります。
ワックスにも融点が存在し、ワックスが硬いのは融点が高め。
逆に柔らかいワックスは融点が低め。
実は昔、一度やったことがあるのですが、このカチコチに固まったワックスを缶のまま火で炙ったことがあります。
結構な勢いで液状化しました(大汗)
しかし次の瞬間、
ファイヤー!
缶全体が火の海です(汗)
プライヤーで缶を持っていましたが、熱さに耐えきれず落下・・・(ノД`)シクシク
ワックスは下に落ちて掃除するのが大変でした・・・(ノД`)シクシク
しかも手も火傷して・・・(ノД`)シクシク
一瞬の出来事で、ビックリと同時に火を吹きます。
意外にも、ワックスは融点低いんだな〜って思いました(笑)
また、水分がワックスに含まれていると、パーンって弾け飛んできます。
この弾けた液体が手や顔につくと火傷します。
ワックスなので、弾け飛んだ時には固体になっていますので、皮膚についた時にはへばり付いているんです。
なので火傷のレベルもちょっとひどいんですよね〜(危)
天ぷらを揚げた時に弾け飛ぶのと同じですが、それよりもちょっとひどいバージョン(危)
ワックスがカチコチになったからって火では絶対に炙らないでください!
大変危険です!
そして今回、安全な方法を書いていこうと思います。
それは、
リグロイン
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これらを使います。
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また代用品として、ジッポライターのオイルでも構いません。
今回はこれらの薬品ではなく、面白みを込めてジッポオイルでやってみました(笑)
まず、ジッポオイルを粉々になったワックスの中に入れます。
すると、あっという間に液がワックスに広がります。
その広がった時に、手で押しつぶしてみてください。
どうですか?
粉々になったカチコチのワックスが、溶けていきませんか?
このジッポオイルは、ワックスを溶かしてくれます。
同時に揮発性も高いので、水分も飛ばしてくれます。
当然そのままにしておけば、揮発するのでまた同じように固まります。
このジッポオイルは、ワックスの希釈液と捉えればわかりやすいかと思います。
私は、instagramでも使っているタグ#薄化粧推進派なので、ワックスの厚塗りは嫌いです。
このジッポオイルを入れて、少量のワックスを溶かしてすばやく靴に塗り込みました。
私はワックスを塗り込むときは、手の指で塗り込みます。
手で塗り込んで指を浮かせながら表面をなぞっていきます。
すると、ジッポオイルが揮発していくのがわかります。
揮発した時には、ある程度光っている状態です。
ここから通常の水研ぎ作業に入っていきます。
そして仕上がったのがこちら
私はまだまだ靴磨きのレベルが低いので、技術不足と言われればそれまでなのですが、このやり方だとワックスを極力薄く塗ることが可能です。
薄く塗ることで、厚塗りによる凹凸が減ったり、ワックスが乾ききっていない状態で磨きにくかったりすることが少なくなると思います。
ジッポオイルの作用で、揮発を促進させているのでワックスは早く乾くと感じました。
通常のやり方よりも早く鏡面仕上げができるって感じです。
実はこのHeinrichdinkelackerは今まで一度もワックスを載せたことがなかったんです・・・
この靴だけはワックス塗らずに育てよう。って思っていたのですが・・・
遂に、ワックスデビューしてしまいましたね(笑)
因みに、普段ほとんど履かないストレートチップのジャランスリワヤのトゥも磨きました。
まだまだ修行が足らないですね・・・(汗)
後はお好みでワックスの層を重ねていくことで思い通りの艶が出ると思います。
改めて鏡面磨きって面白いけど、深いなぁ〜って感じます。
カチコチになったワックスを捨てる前に一度試してみてはどうでしょうか(笑)