ALDEN
更新日:
1884年、Charles H.Aldenがアメリカのマサチューセッツ州のミドルボロウに設立した、老舗シューズブランド。
他の高級紳士ブランドが大手のアパレルに買収される傾向がある中、1970年にAlden家からTarlow家にブランドは引き継がれ、その後、4代に渡りブランドを守り続けています。
オールデンの特徴は、コードバンと呼ばれる馬のお尻の革を使用した革靴が有名。その履き心地から、”オールデンを履いたら、その他の革靴が履けない”と言われることもあります。
日本では、1979年に初めてBeamsが紹介して以来、UNITED ARROWS、SHIPS、ラコタハウスなどで販売が始まっています。
NAVERまとめ 引用
私も含め、所有している方はこの「履き心地」に魅力を感じているのではないでしょうか?
何とも言えない柔らかく包み込むような履き心地。
足入れの際に靴から抜ける「ジュボッ」という空気。
フィットしている感がたまらなく好きです。
勿論、デザインも含め見た目の美しさも加わります。
また、
オールデン=コードヴァン
ホーウィン社の肉厚なコードヴァンを使用しているのも魅力です。
近年では、コードヴァンの革がなくなっていることから希少価値となり、市場では高値で売買されています。
オールデンの特徴としてあげられる中にラスト(木型)の豊富さがあります。
靴を作るための原型となるもので、靴のデザイン、機能などを決める重要な要素となる。その他、靴のかたち自体を表現することもある。
一般的には、木、合成樹脂など足の形に基づいて作る。
それでは私が所有している靴のサイズ感も踏まえて、1つ1つ木型について説明します。
因みに私の足のサイズは、24.5 US6D〜6.5Dです。
MODIFIED LAST(モディファイド・ラスト)
最も一般的に知れ渡っているラストではないでしょうか?
もともとは、ハンディキャッパー用に作られていた木型です。
それを、1963年に一般の人にもはきやすい形として定着させたものです。
靴の中央のクビレが特徴的で、土踏まずが盛り上がる形になっています。
歩くたびに土踏まずがマッサージされているような感じになり、日本人には人気のラストです。
BARRIE LAST(バリーラスト)
不屈の名作「990」でも使用されているオールデンを代表するラストです。
標準のUSサイズよりもハーフサイズほど大き目のサイジングとなっています。
モディファイドラストに比べ、ゆったり目の木型です。どちらかと言うと寸胴なラストではないでしょうか?
また私のサイズ感で言えば、日本人特有の「踵が小さい」傾向であるため、甲の部分のフィットを正確にしなければ「踵抜け」の原因に繋がるように思います。
ABERDEEN LAST(アバディーン・ラスト)
アバディーンとは、スコットランドの都市の名前です。
オールデンの中でも比較的ドレッシーなラストです。
靴の先がやや細く、シュッとしているのが特徴的です。
私のサイズ感で言えば、モディファイドラストUS6.5に対して、アバディーンラストはUS7ぐらいでつま先は丁度でした。
因みにUS6.5のアバディーンラストも所有していますが、つま先がやや圧迫されているように感じます。
VAN LAST(バン・ラスト)
このラストは、レジャー・ハンドソウイン・モカシン(ローファー)に用いられているラスト (木型)で、Alden (オールデン)のラスト(木型)として一番有名なものです。
代表的な靴に「ペニーローファー」があります。
私のサイズ感では、フィット感ではルーズ目。特に踵は大きめに感じます。
元々ローファーが靴紐のない靴であり、尚且つスリッポンであるためルーズなラストになっているように思います。
因みに私は、モディファイドラストUS6.5に対して、このバンラストはUS6です。
購入に関しては「試着」することをおすすめします。
MILITARY LAST(ミリタリー・ラスト)
アメリカ軍の将校や一般兵士にドレス・ユニフォーム用として履かれていた軍靴用木型です。
モディファイドラストに次いで中央がシェイプされ、またヴァンプ部分はゆったりと作られており長時間履いていても疲れにくい作りとなっています。
丁度、モディファイドラストと、バリーラストの中間的な木型です。
個人的には大好きなラストです。ただ、ミリタリーと付いているだけにデザインもそれにともなっているように思います。
まれに、セレクトショップ別注でこのラストの靴があります。
ここからは、所有していないラスト
TOM LAST(トム・ラスト)
オールデンの中でも最も小さい木型です。
このトム・ラストは他のアメリカブランドの靴の木型に最も近い木型です。
バンラストのローファーに比べ踵部分が深いように思います。
HAMPTON LAST(ハンプトン・ラスト)
クラッシックなゆるやかなラウンドトゥで、普通よりちょっとだけ(4分の1)ほど長い(捨て寸)です。
アバディーンラストより、ちょっとだけ幅広ですが、もう、ほんのちょっとだけなので、
あまり気にしなくていいでしょう。
COPLEY LAST(カプリィ・ラスト)
ハンプトン・ラスト(Hampton Last)よりもう少しだけ幅広らしいですが、見た目にはほとんど変わらないしっかりとした木型で作った靴です。
通常のUSサイズでいいそうです。
LEYDON LAST(レイドン・ラスト)
主要4型のラストのうち、汎用性の高い「バリーラスト」と、足なりにシェイプし、くびれが特徴的な「モディファイドラスト」の中間に位置していて、バリーよりやや狭めでフィット感を高めている木型。
アメリカのスタンダードなので、そのままのサイズでいいそうです。
PLAZA LAST(プラザ・ラスト)
アバディーン・ラスト(Aberdeen last)よりも少しだけ幅が狭く(特に踵下と爪先)、また少しだけスクエアトゥのような形になっていますが、ほぼオーソドックスな形だと思って大丈夫だと思います。
TRUBALANCE LAST(トゥルーバランスラスト)
ブーツに使われる事の多いラストです。
足の均整回復を図るためのフットバランスシステム(Foot Balance System)を採用しております。
また、標準のUSサイズよりもハーフサイズほど大き目のサイジングとなっており、通常US7をお履きの方はトゥルーバランスではUS6.5になります。