ALDEN(オールデン) 54038
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ALDEN #54038
ノルウェージャンフロントで、モディファイドラスト、6アイレットのラコタ別注です。
さり気なく、レアなんです。
このモデルを見た時、一瞬#2210に見えると思うんですが、あちらはアバディーンラストで5アイレットです。
モディファイドなので履き心地は申し分ないです。
また、クビレがあるのでグラマーです。
ノルウェージャンフロントって、タンカーブーツによく用いられてハードなイメージありますよね?
これは、タンカーみたいなハードなイメージを持ちつつ、ドレッシーにもコーデできる万能靴です。
私は、主にジャケパンでのコーデに使っています。
何とも言えない面構えですよね〜
ノルウェージャンフロントはオールデンのアイコン。
代名詞でもありますから、一目見たらオールデン。ってわかると思います。
その、ノルウェージャンフロントですが、危機に陥っています・・・
先日、ラコタハウスの店員さんと話し込んでいたのですが、このモデル#54038が変わっていたんです・・・
フロントセンターのモカ縫いが消えていました。
丁度、この部分。
このフロント部分が特徴なのに、現行の#54038にはありませんでした。
モカ縫いもボリューム感がなくなり、貧素な感じがしました。
店員さん曰く、
「縫える職人さんがいないので、今あるモデルを大切にしてください」
ってことは、
今後のノルウェージャンフロントはないってこと?
以前から、このモカ縫いが出来る職人さんが減少している。との噂は聞いていましたが、モデルが変更になるくらい深刻な問題だったんですね〜
どの靴もそうですが正直、昔のほうが品質は素晴らしいです。
革の質も、製法も昔のほうが断然優れています。
よく、70年代のフローシャイムインペリアルなどはステッチのピッチが細かいことから、上質な革が使用されていました。
ピッチが細かいってことは、革が丈夫でなければすぐに破けます。
ステッチが細かいことは上質な革の証。
しかし昨今の靴を見ると、機械化されて職人さんの技術も昔と比べれば落ちています。
時代が時代ですのでしょうがないといえばそれまでですが、後継者も育っていないんでしょうね〜
とすれば、この先オールデンなどの靴の品質はどうなるのでしょうか?
靴バカからすれば、非常に心配です。
また、職人さんがいないこともさることながら、原料であるコードヴァンが手に入らないらしいです。
原料がなければ始まりません。
絶滅。とまでは行かないにしろ、コードヴァン靴は今後、希少価値が上乗せされますね〜
しっかりとお手入れして、10年、20年、30年と履けるようにメンテナンスをしていき、子どもや孫の世代にバトンを渡していけます。
良い靴は、時代を超えて残ります。
ビンテージ靴も50年代、60年代と現在でも残ります。
メンテナンス次第で今でも履けます。
この、オールデンの靴たちも残すべき靴ではないでしょうか?
皆さんはどう思いますか?