マーケットインとプロダクトアウト
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今週はずーと雨。
靴好きにとっては辛い一週間でしたね...
オシャレを満喫する季節というのに、コードバンが思いっきり履けずに雨靴の毎日。
この雨で、気温もぐーと下がって、冬に突入したと思うくらい寒いです。
季節の変わり目ですかね。
お身体ご自愛ください。
最近良くこの言葉を考えます。
以前から知っていた用語だったのですが、先日ネットの記事を見て改めて考えるようになったんです。
マーケットインとは、
マーケットイン(market in、market oriented)とは、ニーズを優先し、顧客視点で商品の企画・開発を行い、提供していくことです。プロダクトアウトの対義語であり、「顧客が望むものを作る」「売れるものだけを作り、提供する」方法を指します。
一方プロダクトアウトとは、
プロダクトアウト(product out、product oriented)とは、企業が商品開発や生産を行う上で、作り手の理論を優先させる方法のことです。「作り手がいいと思うものを作る」「作ったものを売る」という考え方で、たとえば、従来の大量生産がこのやり方に当たります。
難しい言葉のように感じますが、マーケットインは市場が求めるものを形にして売る。プロダクトアウトは、作り手優先。言い方変えれば自己都合みたいな感じですかね。
どちらが良いかはその市場が判断するのでわかりませんが、この2つの言葉で思い出したことがあります。
数年前の話になります。
ある鳥専門店に食べに行ったことです。
その店は、地元でも有名店で予約をしないと入れないくらいの人気店でした。
味はもちろんですが、オーナーのコダワリがすごくって、特に素材のコダワリがすごかったんです。
友人とその店に予約して入ると、店側から、
乾杯は瓶ビールでお願いします!
???
になりましたが、店のルールみたいなので従うことに。
やがて料理を注文しようと思ったら、色々うんちくが始まり、そのうんちくを数分聞かされることに。
ふむふむと聞いてはいたけど、堅苦しい感じがしました。
やがて料理が出てきたら、今度は食べ方の指示。
確かに食べ方は大事ですが、こちらが聞いて初めて答えるのであればいいのに一方的に指示してきます。
美味しいのはわかるけど、これでは「食事を楽しむ」ってことはなかったです。
以来、その店には足を運んでいません。
って言うより、その店自体のお客が減少したみたいです。
コダワリの商品って、ユーザーからは受けが良いかもしれませんが、受けない人にとっては何の意味もないことです。
また、そのコダワリが邪魔して前に進めなかったり、接客の質が落ちたり。
プライドとかも言いますよね。
商品のコダワリが先行して、自己都合の塊のようなお店でした。
やっぱり、ある程度の市場調査を考えて商売しなければ、独りよがりでエゴの塊になってしまい商売どころではないと考えてしまいます。
お客が求める商品があるからそこの店に行く。
俺のコダワリ商品作ったからどうだい!
みたいな感覚では、買ってくれませんよね〜
場合によっては、
どっからモノ言ってんの?
って言葉も帰ってきそうですが...
起業するときでも、
俺のこの商品は必ず売れるから。
なーんて言っても初めだけで、後はジリ貧...
結局、お客さん不在で自分の自己都合なんですよね〜
何で売れないか?
を市場のせいにしてしまう。
世間はわかってないよ〜って嘆く前に、市場調査って大事だなぁ〜って思います。
良いか悪いかは別にして、私もこのプロダクトアウトの思考が入ってる部分が多くあります。
自己都合で考えて、お客さんの顔が浮かばない。
誰かに言われたことがあります。
商品にコダワったら商売は儲からない。
商品にコダワルばかりで、お客さん目線が無視。
第一はお客さん。
お客さんの要望こそが全てであり、答えはお客さんが持っています。
そこを徹底的に調査し、形に出来れば商売として成り立つのかなぁ〜って。
お客さんニーズにコダワルことにフォーカスすれば良いのですが(笑)
売る商品へのコダワリの方が先行しがちです。
いつも俯瞰した目線で見つめ続けることが大事ですね。