コードバンの脱皮②
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さてさて、前回の続きです。
「光るメカニズム」とはどういうことなのでしょうか?
私は20代の頃、車バカでした。
草レースをしていたこともあり、エンジンの積み下ろし、エンジン内部まで手を入れて、自分で組み上げて作っていました。
よく、ヘッドチューンでポート研磨とかって聞いたことありますよね〜?
腰下には、ピストンとかクランクとかがあります。
オイルをスムーズに循環させるためにエンジンブロックの「砂落とし」やコンロッドの鏡面加工もしていました。
全然関係ない話ですが、多少は研磨に対しての知識はあります。
上の画像は、普通紙です。
この普通紙。一面ですよね?
これをこのようにすると、どのように見えるでしょうか?
皺もあり、凹凸ができているため、どの角度から見ても光っては見えないと思います。
目に飛び込んでくる入光が一つ(一面)であれば光って見えます。
要するに、光って見えるのは一面であること。
光らない理由は、乱反射が起こっているため。
これが、光るメカニズムではないかと思います。(持論)
これを靴磨きに例えると、凹凸があるところにwaxなどを埋めて面を均一にします。
凹凸の段差が大きければ大きいほど、waxの量は増えることになります。
waxの量が増えれば増えるほど、waxからのクラックが発生することも多くなります。
また、「革の呼吸」の面でも厚塗りは良くないですよね〜
女性の厚化粧ってどう思いますか?・・・(ヤバっ)
綺麗な肌の女性は薄化粧ですよね
透明感もありますし、モッチリお肌〜
肌の◯◯◯◯女性は厚化粧ですよね・・・
綺麗に見せるために塗りたくります・・・
まっ、好きでしているわけではないかと思いますが・・・(ヤバっ2回目)
手間もかかるし、化粧代もかかりますよね?
スッピンは絶対に見せられない!
常に緊張した感じで人に接しています。
苦労するんじゃないでしょうか・・・(ヤバっ3回目)
では靴に例えましょう!
光らすために、いつもクリーム塗ったり、「光る」って聞けば色々クリームやwax買ったり。
外出先で、白い皺が入って「恥ずかしいっ」って思って、ずぅーっと靴のことばかり気にしたり。
その内、光らないから磨くのがめんどくさくなったり。
でも、コードバンは高価なので捨てれないし、思い出深いし。
色々手間や苦労するわけです・・・
あっ、これ私の経験則です・・・涙
じゃぁ〜どうするの?
光らない原因は乱反射。
乱反射の原因は凹凸。
これを限りなく一面にすることです。
コードバンの表面は多少なりとも凹凸があります。
これを耐水ペーパーで研いでいくわけです。
これが、コードバンの脱皮です!
この続きは次回に・・・