続コバのお手入れ
更新日:
最近、色々なチャレンジに挑んでいるのですが、またもやチャレンジしてみました。
それは先日、ツイッターを見たときでした。
Twitterのフォロワーさんの中で、
@io_kenkataokaさんが運営されているブログ。
その記事を見ていると、
コバのお手入れの記事を書きました!
この時のためにコバをお手入れせずに、表面がバッサバサになるまで放置するのは心苦しかったです...笑靴作りの技をちょっと使ってプロ並みに綺麗にする方法も載せています????
コバを綺麗にしたい人は、ぜひ一度試してみてください✨https://t.co/JVzUZFWJw9— カタオカケン@白おび靴職人 (@io_kenkataoka) June 9, 2018
なるほどな〜
って思える部分があったので実践してみたんです。
私は以前、このコバのお手入れについて自分なりのやり方を記事にしました。
これはこれで光ってくれたし、メンテも楽ちんでした。
しかし、更なることにチャレンジしなければ、靴バカの名も廃ります。
現状維持ではなく、とにかくチャレンジを!
ってことで@io_kenkataokaさんとは少し違ったやり方で実践です。
まずは、以前コバのお手入れで紹介したときの手順でコバの面を整えます。
以前も同じようにしていたので、面はある程度出ていたのですが、表面だけ軽くヤスリがけをした状態です。
[amazonjs asin="B0787FFXWJ" locale="JP" title="M.モゥブレィ ポンプ式ステインリムーバー500 500ml"]
そこから、削りカスをキレイにするためにステインリムーバーで拭き取ります。
そして今回はコバインキではなく、こちらを使いました。
まずはこの状態から、トコノールを塗ります。
[amazonjs asin="B017X8GL9A" locale="JP" title="レザークラフト用 床面仕上剤 トコノール 120g 無色"]
今回は無色を使いました。
コバの表面をヤスリがけすると毛羽立ちます。この毛羽立ちを抑える意味でトコノールを塗り込みます。
トコノールは言い換えれば整髪料。毛羽立った毛を整髪料で整える。って感じですかね。
トコノールだけでもいい感じですが、更にここからワックスを塗り込んでいきます。
[amazonjs asin="B01MT6CFPW" locale="JP" title="キウイ KIWI パレードグロス PARADE GLOOS 【全色用(無色)】 靴クリーム 50ml"]
全体を塗り終わったら、次にする作業が、
[amazonjs asin="B005YP85YE" locale="JP" title="ガラス棒"]
または、
[amazonjs asin="B015DL0EVA" locale="JP" title="透明ガラス板(10枚組)76×52mm"]
理科の実験などで使っていたアレです。
今回はガラス棒を使います。
ガラス棒を軽く火で炙ります。
炙るための道具として、
[amazonjs asin="B000IGKULK" locale="JP" title="HARIO (ハリオ) アルコールランプ サイフォン用 AL-5DB"]
[amazonjs asin="B002TV5GD4" locale="JP" title="ケンエー燃料用アルコール 500ml"]
完全に理科の実験室のような感じになりましたね(笑)
ガラス棒はあまり熱しすぎると、コバに影響があるため軽く炙るくらいで構いません。
熱くなったガラス棒をコバにあてがっていきます。
この時、すばやくガラス棒を動かします。
またコバとガラス棒の面をきっちり水平にすることによってきれいな面が作られます。
コバにつけているワックスが次第につや消しの状態になっていき、その後光出します。
これを2回3回と繰り返していくと、コバの表面がワックスでコーティングされていきます。
この状態で手で触ってみてください。
ツルツルですよね。
以前のやり方と違うのは、このコバについてるワックスをコバ自体に少し浸透させることです。
以前のやり方は、表面だけにワックスが乗っていただけなので、コバの色の深みが出なかったです。
このやり方だと、浸透している分深みが出るんですよね〜
また熱によって、面が均一になりやすくなってると思います。
コバの表面は、ヤスリで磨いても結構凹凸があるんですよね。
その凹凸の隙間をワックスで埋めて、ガラス棒を熱した状態で更に均一にしていく。って感じです。
その後、水研ぎしてもいいですが、私はこれを使っています。
コロニル1909シュープリームクリームデラックス
[amazonjs asin="B0169JWHNS" locale="JP" title="コロニル Collonil 栄養クリーム 1909 シュプリームクリームデラックス 100ml CN044010 (Colorless100ml)"]
水の代わりにこのクリームを塗り込んでいくと、
どうでしょう?
ビカビカになりませんか(笑)
私も自分でやってみて、ここまでコバが光ったのは初めてでした。
ビカビカで透明感がある
コーティングされているのもわかりますし、何より手で触ってもツルツルなんです。
クリアコートしてる感じですかね。
面が均一になりやすいのも、このガラス棒を熱することの恩恵です。
コードバン脱皮の記事の中で、面の均一化について書きましたが、下地の面が凸凹であれば光ってないように見えます。
面は均一にしてこそ光り輝きますので、コバのヤスリがけを適当にしたら、輝きも半減してしまいます。
一つ一つ手順を踏んで確実にその工程をすれば、必ず光ります。
テクニックもあるかもしれませんが、作業工程を確実にすることのほうが大事ですね。
このガラス棒を使うにあたって注意があります。
①ガラス棒は熱しすぎないこと。
②ガラス棒を熱するためにコバにワックスが染み込んで、コバ自体の色が濃くなります。
ナチュラル色を維持したいのであれば、通常のやり方で熱を与えないようにしたほうが良いです。
今回はナチュラル色でのコバのお手入れでしたが、色は深みが増す分濃くなったように思います。
この注意事項を理解した上で、
お約束ですが、あくまでも自己責任でお願いしますね。