レザーソールのお手入れ②
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さてさて、前回の続きです。
今回は、実際に私がやっている事を書きたいと思います。
この方法が正しいかどうかは、わかりませんが、この方法でやってきてまだ1度もオールソールしたことないので大丈夫とは思いますが・・・
今回ソールのお手入れをする靴は、
ALDEN #986 Pennyloafer
以前、コバのお手入れで実験になった靴です。
正直、この靴はまだ1年しか履いていないので、痛みは少いと思います。
改めて見ると、やっぱりきちゃないですね・・・
まず、
メラニンスポンジを用意します。
台所用品を綺麗にしたり、激◯ちくんの類で呼ばれているアレです。
これをしっかり水に浸して、ゴシゴシ拭いていきます。
すると、みるみるうちにスポンジの方に汚れがつきました。
ある程度の汚れが取れればいいと思います。
神経質にやっても、一瞬で汚れますから・・・
TAPIR LEDER SOHLEN PFLEGE
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これです!
ドイツ製です!
ちょっとクセのある匂いがします。オレンジ系ですが、酢の匂いがして賛否両論別れますが、私は平気です。
使う前によく振らないと、成分が沈殿しているのでしっかり振ってください。
そして、オイルを筆で塗ります。
コツとして、私は半乾きの状態でオイルを塗っています。
カピカピに乾いた状態で塗ると、オイルが吸収されますが、「底なし」ってくらいに、いつまでたっても吸収され続けます。
いくらあっても足らない。って感じがしたので、ある程度の水分を残してオイルを塗るようにしています。
塗りたてです。
若干、テカリがありますかね〜
まんべんなく、ソールにオイルが染み込んでいるのがわかるとお思います。
これを、表面が乾くまで乾燥させます。
通常は、これで終わりです。
がっ、
私はここからもう一手間かけます。
タピール塗っただけでも全然いいんですが、儀式的な感じがして、やってしまうんです。
ワセリン。薬局で売っています。
これを薄く塗りこみます。
実はソールのケアって、昔はこれ一つだったんです。
正しいかどうかはわかりませんし、革にいいのかどうか?って聞かれるとビミョーで根拠もありません。
しかし人間の肌に使って良いものだし、害があるとも思えません。
タピールのレザーオイルを閉じ込める意味と、撥水効果でラッピング効果を狙います。
あっ、怪しいぃ〜?って思えば止めてください。責任持てませんので・・・
ペネレイトブラシ
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このブラシは、1909シュープリームを塗りこむ時や、補色クリーム塗りこむ時に使います。細部に擦りこむように使うため、ある程度の硬さと腰がある方がいいですよねぇ。
色別で、2,3個持っておいても損はないブラシだと思います。
このブラシは色々出ていますね。お好みのものでいいと思います。
薄く、薄く塗らなければ、ベトベトになるので注意してください。
このワセリンは乾くものではありませんが、しばらく革に浸透させる意味で放置します。
これは余談ですが、私のトリッカーズのソールはオールソールしていません。しかも20年もです。
丈夫なこともありますが、このワセリン効果もあったと思います。
ワセリンをある程度、ドライヤーで熱したら液状になります。
この液状を、これまた温めたソールに刷り込んでいたんです。
今思えばデタラメですがね・・汗
マネしちゃダメですよ・・・
その後、このスティック。
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結構好評ですよね。
アビースティックよりはるかに安価で、傷がついても問題ありません。
これを、ソールの表面を潰すように押し当てて行きます。
開いた毛穴を強制的に閉じる。って言ったほうがいいですかね。
水につけて拭いているので、革の表面が開いていると思います。
力強く押し当ててください。
そうすると、少しですが艶も出ます。
また、押し当てることにより締まってきますから、叩くと音も変わってくると思います。
左がケアした後、右はそのまま。
オイルが入った。って感じですよね。
今回、レザーソールのお手入れと題しまして、私のやり方を紹介しました。
レザーソールは、きちんと手入れしなければ、すり減りが物凄く早いです。
その原因の一番は、
レザーソールの乾燥
また、靴の修理で一番高いのはオールソールです。
オールソールを遅らせることが、費用対効果の高い靴を作り出します。
また、「体感」出来るのもレザーソールのお手入れで一番の醍醐味。
その中でも、ローファーは一番体感できます。
この986も最初は硬いソールでした。踵がスポスポ抜けるし、踵に靴がついてこない。
それがタピールを使えば、踵が靴に吸い付くようになったんです。
大げさかもしれませんが、明らかにソールが柔らかくなった感じです。
よく、つま先がすり減る。って言うことありますよね〜?
これって、ソールの返りが悪いからすり減るんです。
新品の靴を履きおろした時などは、大抵つま先がすり減っています。
後で、修理代が高く付きますよねぇ〜
履き心地や費用対効果を良くしたいならレザーソールのお手入れから。
これは、靴バカの格言ですね!
ジミなお手入れですが体感できて、お財布に優しいことなのでオススメです。