靴紐を自分好みに染めてみた
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いよいよ2018年も明日を残すのみとなりました。
師走とはよく言ったもので非常にこの1ヶ月早かったです。
明日が終われば、2019年が始まります。
いやぁ、本当に早い。
今年は靴ネタもろくに仕込めなかったものですから、今回は今年最期の靴ネタとして、遊び心で靴紐を染めようと思います。
靴紐を染める?
私にとって靴紐は、本当の気まぐれで変えています。
その時の気分です。
また、靴紐はさり気なく個性を出せる部分なのでオリジナルの靴紐と違った雰囲気を出せますよね。
しかし、靴紐の色って市販で売られているものは色が思うようなものでもないし、気に入ったものがないのが現実です。
好きな服の色と同色の靴紐って意外になかったりするんですよね〜
私は、チーフと同じような感覚で靴紐の色を服の一部とコーデするのが結構好きです(笑)
そこで、DIY精神に乗っ取り靴紐を染めてみます。
以前、服を染めたことがあったので、染めることに関しては下準備はできています。
ダイロン(色の染め替え)
先日、色の染め替えを行いました。 実は、今回が初めてではなく ...
今回は、靴紐なのでそこまでシビアにならなくても良さそうです。
通常、繊維質のものであれば、これらを使いますが、今回は靴紐のような少ない量なのでダイロンは使わず、これらを使って染めてみました。
スピラン
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実は、このスピランは革の染色用です。
アルコール染料ですね。
繊維に使うものではなかったんですが、染める量も少ないしわざわざダイロン買うのもめんどくさいので、実験的にやってみます。
このスピランは、革の染色用で買ったものです。
以前、オールデンの左右差の記事を書いたときに使いました。
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オールデンの左右差①#54321
今回のタイトルは、私が以前欲しかった情報でした。 そして、ネ ...
結構な染色力で、手に付けば簡単には落ちません。
従って、繊維質であれば完全に染まるだろうと思っています。
そして使う靴紐は、その辺にあった色あせた靴紐です。
まずは、靴紐の先の部分を除去します。
この部分はプラスチックでカバーされているので、ニッパなどで切り目を入れてプライヤーなどで押し上げると簡単に外れます。
この部分も染めなければいけませんからね。
そして、これはやらなくてもいいかもしれませんが、私は脂分を除去するためにアセトンで靴紐を脱脂しました。
脱脂が終わればいよいよ染色に入ります。
と言っても、靴紐をビーカーに入れて染料を入れるだけ。
全体に行き渡り、靴紐に染料が絡めばOKです。
今回は青と赤に染めてみました。
元々の靴紐自体が茶色だったので、上手く染まるかが疑問ではありましたが、遊び心でやることなので失敗してもいいやって感じで進めていきます(笑)
全体に染料が染み込めば、ビーカーから取り出して乾燥させます。
アルコール染料なので、乾燥も早いですね。
そして乾燥後です。
この画像の色って、赤と思いますよね?
実はこれは青なんです。
染まりきって乾燥すれば、全体が赤っぽくなります。
昔、傷口に赤チンを付けた後のような感じって、今の人は知らないですよね(笑)
ギラギラもしています。
本当にきれいに染まっているのでしょうか。
そしてこれを、
一度水洗いします。
このときの注意事項として、ゴム手袋をして洗ってください。
でないと、染料が手に付き洗っても取れません。
かなり染色が強いので、皮膚についた時には軽石などでこすらないと取れませんので気をつけてください。
また、水洗いしていても染料がどんどん出てくるので、軽く水洗いするだけでいいと思います。
そしてここからなのですが、染め物をした時には必ず色移りします。
靴紐といえども、靴に染料が移るのは嫌ですよね。
私も嫌です。
ってことで、この色落ちを抑える色止め剤としてこれを使います。
食塩
そう、塩です。
以前、ダイロンで服を染めたときも大量の塩を使いました。
この塩が色止め剤になるんです。
因みに、お酢も色止め剤になります。
なぜ塩が色止め剤になるのかですが、塩には、マグネシウムやカルシウムといった成分が含まれています。
これらが染料と結合して色を安定させるんです。
そして、このときの塩の量ですが、大胆に入れてください(笑)
また、入れるときは水ではなくお湯。
でないと塩が溶けきれなくて結晶が残った状態になります。
私は、熱湯を容器に入れてぐるぐるかき混ぜながら塩の結晶が溶けたときに靴紐を投入しました。
そして、暫く靴紐を入れたままにして、塩と染料が結合するのを待ちます。
ぬるま湯になったぐらいで取り出して、今度は水洗いをします。
どうでしょう。
多分、色止め効果が出ていると思います。
多少は色が出てくると思いますが、しつこく洗い流したらせっかくの染料もなくなってしまうので程々でいいと思います。
そして、乾燥して染め上がったものがこちらです。
既に靴紐の先にはメタルビーズを付けています。
青の方は、思ったよりも綺麗に染まっていました。
赤の方は、どちらかと言うと茶色ですね。
どちらの色も茶色の靴紐がベースになっていたので、色の濃い青のほうが染まりやすかったのかもしれません。
そしてこの状態は蝋引きしていない状態なので、蝋引きしていきます。
蝋引きと言っても、私はワックスでやりました。
ワックスはろうそくと同じです。
ろうそくの方が融点が高いので、染み込ませるにはかなりの手間です。
従って、融点の低いワックスで靴紐に浸透させていきます。
そして出来上がったのがこちらです。
蝋引きしたお陰で光沢も出ました。
そして蝋引きしたことにより、色の深みが出ましたね。
青と言っても紺色、赤と言っても赤茶色
恐らくベースが濃い色だったので、白い靴紐ベースであればもっと鮮やかな色になっていたかもしれません。
そして靴に装着しました。
靴紐単体で見るより色が顕著に出ていますね。
最初の茶色ベースだった靴紐が見事に染まりました。
遊び心でやったつもりでしたが、意外にきれいに染まって満足しています(笑)
先にも書きましたが、染めるのであれば白い靴紐から染めるほうがキレイに染まると思います。
また、今回はスピランで染めてみましたが、靴紐は繊維なのでダイロンのほうがきれいに染まるかもしれません。
また、ダイロンのほうが色も豊富ですのでいいかもしれませんね。
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手軽にできることなので、興味のある人はチャレンジしてみてください。
そして今年1年、靴バカ.comを見て頂き、誠にありがとうございました。
これも偏に、閲覧してくださる方がいてくれるがこそです。
本当に感謝しております。
来年も、このブログは続けていくつもりですので、引き続きご贔屓に!
それでは良いお年を!